「浴室暖房機って換気はできないんですよね?」「暖房と換気だけでよくて乾燥はいらないのでもっと安くなりませんか?」などというご質問は、ご相談の現場でよくある内容です。
結論からになりますが、一般的な浴室暖房機は正しくは「浴室換気乾燥暖房機」と言い、暖房・換気・乾燥・涼風など、さまざまな使用シーンに合わせて機能を使い分けることのできる設備です。
今回は、浴室暖房機の基本機能やメリットについて、専門店の視点でわかりやすく解説します。
浴室暖房機とは?基本の構造
まずはじめに、浴室暖房機の本体内にはファンが2種類搭載されています。
1つは浴室内に送風をするもの、もう1つは浴室内の空気を屋外に排出するものです。
この2つのファンが1つのみ、もしくは2つ同時に作動することで、さまざまな機能がそれぞれに動いているという機械が、浴室暖房機=浴室換気乾燥暖房機、ということです。
浴室暖房機の専門店であるすみーくで主におすすめをしている機種は、上記と同様に2種類のファンが付いていますが、それ以外にグラファイトヒーターという遠赤外線のヒーターを搭載しており、さらに快適性が高いものですが、その点につきましては後ほど解説いたします。
浴室暖房機でできること
【送風ファンのみでできる運転(単一方向)】
① 「※入浴前」の暖房機能
冬場、入浴前に浴室を暖めておくことで、脱衣所から浴室に入った際のブルブルするような寒さがやや軽減されます。ただし、入浴中にこの機能を作動させると、 濡れている体に温風が直接体に当たることで「気化熱(水分が蒸発する際に体表面の温度を奪ってしまう現象)」が発生し却って寒く感じてまうため、あくまでも「入浴前の暖房専用」とお考えください。
② 涼風機能
夏場は湯舟に入るとのぼせ気味になるのでシャワーで済ませている…という方も多いと思います。ただし夏は、エアコンの効いた部屋に長時間いることで、実は身体の芯が冷えている方も多く、本来はゆっくりお湯に浸かることは血行の改善や正常な体温調整、リラックスのためにも最善です。シャワーのみでは疲れが抜け切らず、却って体調不良や、特に不眠の原因になるケースもあります。涼風機能では、涼しい風が頭や顔に当たり、むしろ気化熱を利用して水分や汗が蒸発する際にかなりひんやりするので、のぼせを抑え、体のみをゆっくり暖めることができます。
【排気ファンのみでできる運転(単一方向)】
③ 換気機能
入浴後に、湿度の高い状態の空気を屋外に排出することで、カビや結露の発生を抑えます。換気機能が作動すると、浴室内に空気の対流が起こり、その風で先ほどからご説明している「気化熱」が発生、浴室内の水分が蒸発していきます。ただし、換気時に窓やドアをしっかり閉めてしまうと、その対流量が極端に低下します。換気時のポイントは「ドアを5㎝ほど開けておく」こと。排気する空気の通り道が確保され、非常に効率よく換気できます。
④ 24時間換気機能
通常の換気機能はだいたいの機種で「強・弱」の調整ができますが、24時間換気では常時弱運転をしています。換気機能と同様にドアを少し開けておくことがポイントです。24時間換気ではほとんど電気代はかかっていませんので、入浴時および入浴直後の換気時以外は、常に作動させておくことをおすすめします。これにより、浴室暖房機の本体やダクト内も常に空気が動いていることになり、内部のカビ発生の抑制にもつながります。
【送風ファン+排気ファンでできる運転(双方向)】
⑤ 乾燥機能
過去にいただいたご質問を思い返すに…恐らくご存知ない方も多いと思います。実は、乾燥機能というのは2つのファンが同時に作動して、浴室や衣類に風を送りながら、同時に浴室内の湿気や空気を屋外に排出しています。双方向で対流が起こるので、通常の換気機能(1方向)よりもさらに効率よく乾く、ということです。 衣類乾燥については、雨の日や花粉で外干しができない…、共働きなどで日頃から部屋干しで生乾き臭や干す場所で悩んでいる…という方にとってはとても便利なため、乾燥機能を目的として、浴室暖房機の導入をご検討される方もとても多いのが現状です。
なお、乾燥機能を使用する際も空気の対流を抑制しないために、浴室のドアを少し開けておくことが大事なポイントになります。
浴室暖房機のメリット
- 季節・目的を問わず使える:暖房・換気・乾燥・涼風と機能が分かれているため、季節ごと、目的ごとに使い分けができます。
- 入浴前の暖房に便利:あらかじめ浴室を暖めておくことで、浴室に入った時のブルっとする寒さを軽減する使い方ができます。
- 洗濯の選択肢が増える:天候や事情に左右されず、浴室内で衣類を乾かすという使い方ができます。
ただし、入浴中に暖房機能を使用すると却って寒い…、夏場に乾燥機能を使用すると温風によって浴室の温度が上がってしまい不快…、など、実は温風式の浴室暖房機には「ここがもう少しこうだったら…」と思ってしまう側面があるのも事実です。次の項目では、浴室暖房機の専門店すみーくが主におすすめをしている「グラファイトヒーター式」の浴室暖房機について、解説をしていきます。
グラファイトヒーター(遠赤外線)タイプの浴室暖房機の優秀な機能について
温風式の浴室暖房機をすでに使用されている方から、このようなお悩みのお声をよく伺います。
- 入浴中に暖房を付けると却って寒いので入浴中は消しているが、途中で寒くなってしまう
- 予備暖房として使用しているが、入浴中に湯舟の温度がだんだん下がってきてしまうので追い炊きが欠かせない
- 夏場に衣類乾燥をすると温風で浴室が暑くなってしまって不快
お悩みの内容は、温風のみで暖める、もしくは乾燥する機器ではどうしても避けられない問題です。その点をすべてクリアできるとても優秀な機器がグラファイトヒーター搭載の浴室暖房機です。
グラファイトヒーター式浴室暖房機の特徴
通常の温風式の浴室暖房機の熱源は、本体内に搭載されているセラミックヒーターです。そのヒーターが作動して送風ファンによって浴室内に温風を送っています。
一方、グラファイトヒーターが熱源の浴室暖房機は、外側の見える部分にヒーターが付いています。また、ヒーターの輻射熱で浴室や体を暖めますので、ヒーター自体から温風は出ていません。ただし、もちろん本体内には送風ファンが付いていますので、それが作動している間は温風も出ています。その特徴をまとめてみます。
- 「予備暖房」の際には送風ファンが最大で作動し、ヒーターの熱を温風として浴室内に送り、素早く暖めることが可能。
- 「予備暖房」の他に「入浴暖房」機能があり、入浴中には温風がごく微風に自動調整されるので温風のみの機種では感じてしまう気化熱が発生しない。
- 入浴暖房中もヒーターの輻射熱で暖房し続けられるので、予備暖房で暖めた浴室の温度を下げることがなく、体感温度が格段に高い。
- 温風式の乾燥機能は1種類(温風+換気)ですが、グラファイトヒーター式の機器には「乾燥(ヒーター+温風+換気)」「風乾燥(送風+換気)」「節電乾燥(乾燥機能+風乾燥機能の組合せ)」の3種類があります。それぞれの乾燥機能を目的やシーンによって使い分けていただくことで、便利ということのみではなく、大幅な節電も可能になります。
一般的な温風式の浴室暖房機の機能は「暖房・乾燥・換気・24時間換気・涼風」の5機能ですが、グラファイトヒーター式の浴室暖房機の機能は「予備暖房・入浴暖房・乾燥・風乾燥・節電乾燥・換気・24時間換気・涼風」の8機能、ということになります。特にこの中の「入浴暖房」と「風乾燥」の2機能は、温風式の浴室暖房機のデメリットを改善できる、優秀な機能ということになります。
ちなみに、風乾燥のランニングコストは1時間あたり約1.2円です。通常の乾燥機能は1時間あたり約33円程度(100V機種の場合)なので、風乾燥を使用すると電気代は約1/30程度です。夏場はもとより、特に急いでない時の乾燥機能として使用することで、乾燥における大幅なコスト削減になることは、大きなメリットだと思います。
すみーくに相談するメリット
すみーくは、浴室換気乾燥暖房機を専門に取り扱う専門店です。標準工事費込みの価格など、予算のイメージがとても分かりやすい&他社様では追加工事になる「天井開口工事」や「天井補強工事」なども無料とさせていただいている(※1)など、 過去のたくさんのお問合せ事例からの実感としては、グラファイトヒーター搭載の高機能の機種をかなりリーズナブルに導入していただけるのでは…!と考えています。
併せて、各ご自宅の浴室に適している多様な機種をご用意していますので、ご相談いただければ専門の担当者にて最適な機種選びのサポートをさせていただきます。
機能や使い方のイメージがわきにくい場合は、商品紹介動画で実際の動作をご確認いただくこともできます。文章だけでは伝わりにくい使用感を、映像で把握していただけます。
ご自宅の浴室にどんな機種が付くのか…気になる方は、1分でわかる診断チャートも併せてご覧ください。
よくある質問
Q. 電気店で浴室暖房機の相談をしたら「電気式の100Vタイプは全然暖かくないので200V機種にした方がいい」と言われました。グラファイトヒーター式を検討していますが、やはり200Vの方がいいですよね?
A. すみーくで必ず200V機種をおすすめするのは「雪深いなどの寒冷地」「樹脂製のユニットバスではなくタイル貼りの在来浴室でなおかつ1.5坪(約3畳)以上の浴室」「2面に大きな窓がある、天窓がある等の極端に断熱効率の低い浴室」などです。もしお住まいが標準地域で、一般的なユニットバスの場合、グラファイトヒーター式の200V機種は却ってオーバーサイズになってしまう可能性があり、その上、電気代も2倍になります。まずはご自宅の浴室についてよう確認をしていただき、お気軽にご相談をいただければ最適な機種のご案内をさせていただきます。
Q. 賃貸住宅でも設置できますか?
A. 賃貸住宅では通常「現況復帰」という条件があります。つまり、退去する際には賃貸前の元の状態に戻すことが大前提となっていることがほとんどだと思います。ただし、浴室暖房機の設置をするためには専用回路の敷設や、天井換気扇の場合は「開口工事」も必要になりますので、ほとんどの場合で現況復帰は難しいとお考えください。そのため導入前には、まず管理会社様や大家さまにご相談いただき、許可をもらうことが必須となります。その承認後であれば、すみーくで浴室暖房機のご設置のお手伝いをさせていただくことが可能です。
Q. 暖房だけを使うことはできますか?
A. できます。換気乾燥暖房機には温風式で5機能、グラファイト式だと8機能がありますが、不要な機能は使用しないという選択は各ご家庭でご判断ください。ただ、換気ができて暖房ができる機種には、おのずと乾燥機能も付いている、という点はご理解ください。なお、換気扇や通気口がない浴室には、別途「暖房」「涼風」の2機能のみの機種のご用意もありますので、換気扇がなくて浴室暖房機の導入を諦めていた…という方は、是非、すみーくまでご相談ください!!
Q. どれくらいの時間で暖まりますか?
A. まずは外気温、その次に浴室の構造(ユニットバスorタイル貼りの在来浴室)、また浴室の広さ、などによって一概にはご案内ができかねます。ごく一般的なユニットバスで標準気温の地域でしたら目安としては10~15分程度かと思いますが、体感温度というのは非常に個人差が大きい感覚でもあり、女性と男性、若い方とご高齢の方など、人によって「暖かい」と感じる温度にも大きく差があるため、まずは15分程度予備暖房をしてみて確認、その上でご自身が暖かい、と感じる時間を調整されることをおすすめします。
まとめ
浴室暖房機は、暖房・換気・乾燥・涼風といった機能を組み合わせ、1年を通してご家庭のお悩みや使用用途に合わせて便利に使える設備です。
機能や性能は機種(特に熱源の種類)によって異なるため、まずはご自宅の悩みや浴室環境を整理したうえで、専門店にご相談をされることをおすすめします。
設置できるかご不安な方は、まずは1分でわかる診断チャートでご自宅の浴室に最適な機種の確認をされてみてはいかがでしょうか。ただし、診断結果はあくまでも目安とはなりますので、チャートで確認された後は是非、お気軽にすみーくまでご相談ください。
お問い合わせ方法
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