「浴室暖房機の取付けを考えているが、種類が多いし、どれが自宅に合うのか分からない」——浴室暖房機の選び方で迷う方の中には、メーカーや機能の違いはもちろん、一般的にパワーの差の目安になりやすい使用電圧(100V・200V)の違いがある中、どちらを選ぶべきかについて、ご判断に迷われているケースも多いのではないでしょうか。
例えばエアコンであれば、設置する部屋の広さによって6畳用(100V)・14畳用(200V)、など、すでに決まっているのでご自身で選択する必要がありませんが、浴室というのはある程度広さの差が限定されているため、そのような区別がありません。
さらに、浴室乾燥暖房機はエアコンほど一般的な設備ではなく、ただ単に広さだけでも判断できにくいという点が、余計に選択を難しくしている点だと思います。
量販店様のサイトやメーカーサイトを見比べても、似たような機能の機種が並んでいて「結局どれがいいのか分からない」という状態になりやすいのが浴室暖房機選びです。
ここでは専門店の視点および、過去の事例などから、間違いのない選択ができるポイントを解説します。
希望機種が最適…とも言えない理由
浴室乾燥暖房機は、暖房・乾燥・換気・涼風といった基本機能が搭載されており、カタログ上のスペックだけを見比べても違いが分かりにくいと思います。
特に、100Vと200Vの選択肢があっても、希望した機種が自宅に取り付けられるかどうかは、実際の浴室やブレーカーの状況によっても判断が変わります。「良さそうな機種を見つけて依頼したが、実は設置できなかった」ということは、よくあることです。
また、浴室乾燥暖房機は一般的には一度設置すると10年以上は使用する設備ですので、実際に使用するシーンや目的をよく考えて、ご自宅の浴室に最適な機種を選ぶことが大切だと考えています。
実際、過去にご依頼いただいた方の中には「少しでもパワーが強い方がいい」というお考えで、すみーくのおすすめの機種ではなく、どうしても200Vの機器を付けたい!ということでご設置いただいた例がありますが、その後に「熱すぎるので100Vに変えてほしい」というクレームになってしまった例があります…。(※ちなみに、すみーくでは設置後の機器のご交換を承ることはできません)これは極端な例ではありますが、このお客様のお気持ちも分からないではない…という「ある理由」があるのです。
一般的な「温風式」と「グラファイトヒーター式」の違いについて
温風式(セラミックヒータータイプ)
浴室乾燥暖房機をネットなどで調べてみると、ほとんどがセラミックヒーターを熱源とした「温風式」の機器だと思います。機能は「暖房」「乾燥」「換気」「24時間換気」「涼風」の5機能であることがほとんどです。そして、この機器を前提としてご相談された際には、かなりの高確率で「200Vタイプじゃないと暖かくないですよ!」というご案内になります。
何故なのでしょうか…。温風式の浴室暖房機の「暖房」時は本体から温風が出て、当然その風で浴室内を暖めます。ただし、その用途は「予備暖房」のために限定されます。仮に入浴中にこの「暖房」を作動させた場合、濡れている体に暖かいとは言え風が直接当たり、体の水分が蒸発します。この時に起こるのが「気化熱」で、気化熱とは水分の蒸発と同時に体表面の温度が下がる、という現象です。つまり、入浴中に暖房を付けると、温風によって却って寒く感じる...ということになります。
絶対にという訳ではありませんが、せっかく取付けた機器に対して「暖かくない」というお声が出てしまうことへの懸念も含め、200V機器をおすすめするというご判断になるのも、あながち間違いとは言えないのです…。
グラファイトヒーター式(遠赤外線ヒータータイプ)
グラファイトヒーター式の浴室乾燥暖房機を製造しているのは高須産業㈱のみです。そのため、あまりご存知ない方も多いと思います。高須産業は浴室暖房機の専門製造メーカーであり、日本国内の自社工場で金型の作成から組み立てまで、すべて行っている完全なMade in JAPAN の浴室暖房機を作れる唯一のメーカーです。また、60年程の社歴の中で過去に1度も製品リコールが起きておらず、機能面はもちろん、安全性や耐久性にも非常に優れた浴室暖房機であることは間違いありません。
(室暖房機の専門店であるすみーくは高須産業の正規代理店として、10年以上に渡りインターネットでのご案内をさせていただいております。)
機能は「予備暖房」「入浴暖房」「乾燥」「風乾燥」「節電乾燥」「換気」「24時間換気」「涼風」の8機能です。温風式にはない「入浴暖房」機能があることが、この機器の圧倒的暖かさの要因です。
先ほど温風が寒い、とお伝えしましたが「入浴暖房」時は温風はごく微風に自動調整され、風を起こさないグラファイトヒーターが作動し続けますので、予備暖房で暖めた室温を下げることなく、入浴中も暖房し続けることができるのです。つまり、体感温度が格段に高いことが、この製品のいちばんの特徴です。
そのため、通常の広さの浴室であれば100Vの機器でも十分に暖かいのです。温風式の同じ100Vと比較すると使用電力は同様なのにも関わらず、その暖かさには大きな差があります。
補足ですが、乾燥機能も3種類ありますので、用途やシーンによって使い分けていただくことで、電気代が大幅に削減できるという大きなメリットもあります。特に「風乾燥」では1時間あたりの電気代は約1.2円で、通常乾燥の約33円と比べると1/30程度です。
※乾燥機能についての詳細はこちらの記事からもぜひご覧ください。
浴室の状況で、まず確認したいこと
浴室の構造と広さ(※体積)
浴室には大まかに分けて樹脂製の材質でできている「ユニットバス」と、タイル貼りなどに代表される「在来浴室」があります。
ユニットバスの場合、いちばん多いタイプは1坪(約2畳)のもので、中には1.5坪(約3畳)程度の少し広いタイプもあります。
在来浴室の広さは本当に様々であると共に、天井の高さにもかなりの差があることが特徴になります。天井の高さによっては、同じ広さであってもその容積に違いが出る点が、判断の際に少し難しい点となります。一般的に在来浴室の天井高は2m30㎝程度あることが多いと思いますが、さらに2m50㎝以上ある…などの場合は、ご相談の際にお知らせいただければと思います。
お住まいの地域
浴室の構造や広さが同じだったとしても、例えば沖縄と北海道では平均気温がだいぶ異なります。特に100Vか200Vかの判断に影響するのは「雪深いなどの寒冷地」であるかどうか、という点になります。
特殊な浴室について
別荘の浴室などで見受けられる例として、借景のために「2面に大きいガラス窓がある」や「天窓がある」などの特殊な浴室があります。一般的な浴室の窓と比較して、この場合はかなり断熱効率が下がってしまいます。そのため、浴室構造や広さの他に、そういった要素も最適な機器の選択のためには、事前確認が必要になります。
専門店としての判断基準(※グラファイトヒーター式の場合)
結論として、下記のような条件の浴室であれば、200Vタイプの機器をおすすめします。
- タイル貼りなどの在来浴室で、尚且つ1.5坪(約3畳)以上の浴室
- 雪深いなどの寒冷地
- 2面に大きい窓がある、天窓があるなどの極端に断熱効率が低い可能性のある浴室
一方、標準気温地域で1坪(約2畳)程度の浴室の場合、ユニットバスでも在来浴室でも、200Vタイプをご選択された場合は却ってオーバーサイズになってしまうリスクもあり、尚且つ200Vタイプの機器の場合は電気代も約2倍になりますので、専門店の見解として、原則としてはおすすめをしておりません。
100Vと200Vの電気代の比較
電気代の算出は、作動時の「使用電力」によって計算します。通常、100Vタイプの機器の最大出力は1200W程度です。一方200Vタイプでは最大出力は2400Wですので、単純計算として電気代は2倍程度になるということです。
ちなみに、暖房および通常乾燥(暖房使用時)の「強運転」での1時間あたりの電気代の目安は
- 100V機種 約33円
- 200V機種 約66円
となります。(※27円/kwhとして換算)
すみーくは、浴室換気乾燥暖房機を専門に取り扱う店舗として、お客様が必要とされている機能を優先として、ご自宅に最適な機種のご案内をさせていただいております。
「100Vと200Vのどちらがいいのか分からない…」という段階でもまったく問題ありません。できればお写真をご共有いただきつつ、現在の浴室の状況をお伺いしながら、一緒に確認させていただければと思います。
よくある質問
Q. 100Vと200V、どちらを選べばいいですか?
A. ご自宅の浴室環境によって選択するべき機種は変わりますので、一概に判断することは大変難しいです。まずは「ユニットバスかタイル貼りなどの在来浴室か」と「お住まいの地域」および「浴室の広さ(体積)」について、お知らせください。
Q. 今使っている換気扇と同じ場所に設置できますか?
A. 換気扇の位置によっては、近い位置に「照明器具がある」「天井換気扇だが天井がドーム型で暖房機を取付けるスペースが確保できない」「換気扇の下すぐに窓があってスペースがない」などの条件によっては、必ずしも既存換気扇の位置に設置できるかどうかはわかりません。まずは、現状のお写真をご共有いただくことで、その場所に取付けが可能かどうかについては専門店にて判断ができますので、お気軽にご相談ください。
Q. 機能が多い機種のメリットはどんなことですか?
A. 通常の5機能の機器と比較して、8機能の機器では特に「入浴暖房」があることで、入浴中の体感温度が格段に高い、という大きなメリットがあります。また、乾燥機能においても「風乾燥(暖房を使用せず、送風と換気のみで乾燥できる機能)」では、電気代が通常乾燥(暖房を使用する機能)の1/30程度になります。つまり、大幅な電気代削減が可能という点も、メリットとなります。
Q. 機種選びだけの相談もできますか?
A. もちろん可能です。設置工事を前提としない段階でのご相談も承っておりますし、仮に正式にお申込みをいただいた後でも、実際のご設置までまでは変更費用はもちろん、キャンセル費用も一切かかりませんので、是非お気軽にご相談ください。
まとめ
浴室暖房機を選ぶ際に100Vと200Vのどちらにするべきなのか…ということは、とても難しい問題だと思います。まずは、ご自宅の浴室の環境を専門店にご共有いただくことで最適な機器のご提案が可能になり、後悔しないご選択につながるのではと考えています。
少しでもお迷いの際には、是非お気軽にお問合せください。
お問い合わせ
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