浴室暖房機の電気代は高い?使い方別に確認したいポイントを専門店が解説

浴室乾燥暖房機の電気代は高い?まず知っておきたい「使用目的」

「浴室暖房機を付けたいけれど、電気代はかなりかかりますよね…」というご相談をいただくことがあります。

結論からですが、浴室乾燥暖房機の電気代は使用用途、特に衣類乾燥機能をどの程度使用するのか、またご家族の人数、お選びいただいた機種の電圧(100V機器か200V機器か)などによって差が出てきます。

そのため、「浴室暖房機は電気代が高い」と一括りに考えるのではなく、どの機能をどのように使いたいのかを整理して検討することが大切です。

実際にご相談をいただく中でも、「暖房だけあれば良くて乾燥機能を使用する予定はない」家族が多い、共働きなどで「とにかく洗濯物を乾かしたいだけで暖房はあまり必要ない」など、使い方のご希望はご家庭によってさまざまです。

今回は、浴室乾燥暖房機の電気代について、使い方別に確認したいポイントを専門店の視点で解説します。

「浴室暖房機は電気代が高い」と思われる理由

浴室暖房機は、暖房・乾燥・涼風など複数の機能を備えていることや、機能的にエアコンと似ているイメージがあるからなのか「電気代が高そう」と思われているのでは…と感じます。

実際はエアコンのように1日中使用する設備ではないためお部屋の暖房や冷房の設備と比較するとそれほど高額な電気代になることはありません。

まず先に、実際の電気代の目安をお伝えします。

・100V仕様の機器の場合:暖房・乾燥の強運転時(約1200W) 1時間あたり約33円程度

・200V仕様の機器の場合:暖房・乾燥の強運転時(約2400W) 1時間あたり約66円程度

※27円/kwhとして換算

使用する電気容量(ワット数)に27円/kwhを掛けたものが、実際の電気代の目安になります。

(電気代は地域や時期によって、またご契約のプランなどによっても変わります)

次に、どうような使用方法なのかによっても電気代は変動する、ということについてご説明します。

その前提として知っておいていただきたいことは、

・暖房=暖房機能

・通常乾燥=暖房機能+換気機能

という作動内容なのです。つまり、換気機能がある浴室暖房機には必ず乾燥機能が付いています。

ちなみに電気代がかかるのは熱量を使う「暖房」使用時のみで「換気」時は排気モーターが回っているだけなので、ほとんど電気代はがかかっていません。そのため「暖房」でも「乾燥」でも、ほぼ同じ電気代がかかるということになります。

暖房をメインに使う場合の考え方

もうご理解いただいたかと思いますが、ご家族の人数や使用頻度によって実際の使用時間が変わりますので、電気代もそれに比例して変動があります。

なお、冬場に入浴前に浴室を暖めるために使用する「予備暖房」機能は、比較的短時間の使用が中心になりますが下記の条件によっては使用時間に差が出てきます。

①浴室の広さや天井高(容積)や構造(ユニットバス/タイル貼りの在来浴室)

②外気温

③2面に大きい窓がある、天窓がある等の極端に断熱効率の低い浴室かどうか

また、暖かいと感じる温度は個人差が大きいため、まずは強運転で20分程度を目安に暖めてみて、実際にどの程度の時間が必要なのかをご確認いただくことをおすすめします。

なお、重要なポイントとして、一般的な浴室暖房機の使用用途は上記の「予備暖房」用で、入浴中は停止することが普通です。

その理由ですが、温風のみが作動する浴室暖房機(熱源は本体内のセラミックヒーター)を入浴中に作動させると、濡れた体に風が当たり、水分が蒸発する際に体表面の温度を奪う「気化熱」が発生し、実際に浴室温度が下がっているわけではないのに「体感温度」が一気に下がるためです。せっかくの暖房機能を使っているのに却って寒い…ということになるのです。

ただ、すでに乾燥暖房機を使用されていてご交換を検討している方の中で「今まで使っていて入浴時に寒さを感じたことは一度もない」というケースであれば、既存機器と同様の温風式をお選びいただいても良いと思います。

(※乾燥機能の違いについては次の項目でご説明します)

一方、すみーくで主にご提案している機種は、風を起こさない熱源である遠赤外線ヒーター(グラファイトヒーター)が搭載されています。

入浴する前に「予備暖房」から「入浴暖房」に切り替えていただくと、予備暖房中は対流を起こして浴室の隅々まで素早く暖めるために作動していた温風が、ごく微風に自動調節されます。

そのため入浴時でも気化熱が起こることなく、太陽の暖かさのようなポカポカな環境の中。ゆっくりと体や髪の毛を洗えるのがいちばんの特徴です。

「寒い浴室を何とかしたい」「ヒートショックが心配で早く対策をしたい」という方には本当におすすめの浴室暖房機です。

ちなみに、セラミックヒーターでもグラファイトヒーターでも電気容量が同様であれば電気代も同じです。

洗濯物の乾燥を重視する場合の考え方

まず、乾燥機能のいちばんのメリットは雨・花粉・黄砂などの自然現象の影響を受けずにいつでも衣類乾燥ができること、また、共働きなどで普段から部屋干しがメインになっているけど洗濯物のにおいが気になる、部屋中に洗濯物が吊るしてあって実はストレス…という方には救世主であるということだと思います。

電気代ですが、洗濯物の量や季節によっても使用時間が変わりますので、暖房と同様に各ご家庭によって変動があるということになります。

また、別のメリットとしては、乾燥機能は「暖房+換気」ですので、衣類乾燥と同時に浴室もしっかり乾いてカビの発生を抑制ができることです。そのため、日頃から乾燥機能を使用していると浴室のお掃除がとても楽になります。

もう1つ、重要なポイントがあります。暖房の項目で「入浴暖房」機能のメリットをお伝えしましたが、実は乾燥機能でもグラファイトヒーター式の機器には最大のメリットである「節電機能」が搭載されているのです。

・風乾燥

通常乾燥は「暖房+換気」ですが、風乾燥は「送風+換気」という作動です。つまり熱源を使用しないので電気代は1時間あたり約1.2円。通常乾燥の約33円と比較すると1/30程度に大幅節電されます。

実は通常乾燥を夏場に使用すると浴室内が暑くなってしまい、その後に不快なことがあるので、気温が高い時期はこの機能を使用することで浴室の温度を上げずに洗濯物も浴室もしっかり乾燥することができます。

通常乾燥よりも時間はかかりますが。例えば夜洗濯をして朝まで10時間程度使用しても、電気代は10円程度ということになります。

・節電乾燥

こでは通常乾燥と風乾燥の組合せです。仮に4時間でタイマーをセットするとはじめの3時間は風乾燥、最後の1時間は通常乾燥で仕上げをするというイメージです。通常乾燥の約50%程度の電気代で乾燥することができます。

上記3つの乾燥機能を季節や目的によって使い分けていただくことで、乾燥にかかる電気代は大幅に削減することができる、ということです。

※200V機種の場合、風乾燥の電気代は約1.5円です。

換気や24時間換気の電気代はほぼかかっていません

換気機能は強・弱の切替えができますが24時間換気は弱運転をします。

いずれも1時間あたりの電気代は1円以下ですので、すみーくでは浴室を使用していない間も常に24時間換気機能を使用されることをおすすめしています。

理由は、常に換気されていることで浴室の湿気対策になること、また、浴室乾燥暖房機本体の中に常に風が通っていることで本体内のカビなども抑えることができるためです。

電気代を抑えるために確認したいポイント

温風式(セラミックヒーター)の場合

温風式の機器にはフィルターが付いています。エアコンなどと同様で。使用頻度にもよりますが手浮的にフィルターのお手入れをしてください。ホコリが溜まりすぎている状態だと電気代もよりかかる可能性があること、また本体に負荷がかかりますので耐用年数にも影響してくることがあります。

※グラファイトヒーター式の乾燥暖房機にはフィルターがありませんのでお手入れは不要です

古い浴室暖房機を長く使っている場合

10年以上、特に15年以上使用している浴室暖房機は、交換を検討する時期かもしれません。

「まだ動いているから…」とご交換を先延ばしにしている方が多いと思いますが、暖房機が作動するための可動部品(シロッコファン等)は間違いなく経年劣化が進んでいます。

異音がする、換気や乾燥しているがカビが気になるし洗濯物もなかなか乾かない…ということはありませんか?

そんな状態でも使用すれば同じ電気代はかかっている。なのに求める機能が低下している…という状態かもしれません。

ちなみに、乾燥暖房機の中には「2種類のファン」が付いています。浴室内の空気を屋外に排出するもの(換気・乾燥時に作動)と、本体から浴室内に送風をするもの(暖房・乾燥・涼風時に作動)です。

特定の機能を使うと音が大きい、という場合はどちらかのファンが壊れる前兆だとお考えください。

ちなみに、設置から10年以上経過している機器は修理ができません。各メーカーでの部品の保持期限は約6年程度ですので、仮にお問合せいただいても「交換してください」というご案内になるのかと思います。

専門店が考える機種選びのポイント

実際のご相談で「なるべく暖かい暖房機が良いので200V機種にしたい」というご希望をいただくことがあります。

今までのご案内で200V機種は100V機種の約2倍の電気代がかかることはご理解いただけたかと思います。

もちろん電気代だけで機種を選ぶべきではなく、ご自宅の浴室環境にはどの機種が「最適なのか」がいちばん重要だと考えています。

すみーくで必ず200V機種をおすすめするケースは

・タイル貼りの在来浴室でなおかつ1.5坪(約3畳)以上の浴室

・ご自宅が雪深いなどの寒冷地

・2面に大きなガラス窓がある、天窓があるなど極端に断熱効率の低い浴室

・ライフスタイルとして朝にシャワーを浴びるなどで予備暖房の時間をとにかく短縮したい

などです。

実際に北海道や東北などの寒冷地でも100V機器で十分ご満足いただいているお客様が多くいらっしゃいますので、もし電気代が心配…という方の中で上記にあてはまらない限り、100V仕様のグラファイトヒーター式の機器で十分暖かくお使いいただけると思います。

※セラミックヒーター式の100V仕様の機器は特に戸建てのタイル貼りの浴室に仮にご設置されても暖房能力についてはあまり約に立たないとお考えいただければと思います。

※実際のご相談で、以前に浴室暖房機を付けたがまったく暖かくなくて却って寒い。お宅のものは本当に暖かいですか?というお声が少なくありません。これは入浴中も暖房を作動させていたら気化熱で体感温度が下がっている、または、入浴中は消しているのでその間にも浴室温度がどんどん下がってしまう、ということですね…

よくある質問

浴室暖房機は毎日使うと電気代が高くなりますか?

もちろん使用頻度が多いほどそれに比例して電気代はかかります。ただし浴室暖房は居室用の冷暖房設備のように1日中使用する機器ではありませんし、季節や外気温などによっては「強・弱」の切替えが可能です。「弱」で使用すれば強運転時の約1/2の電気代になります。

仮に100V仕様の機器で暖房の強運転を1日2時間、毎日使用する場合、

1時間あたり33円×2=66円 66円×30日=1,980円 ということですので、利便性や快適性を考慮すると十分許容できる電気代ではないでしょうか。そして夏場は暖房は不要で、乾燥機能についても電気代がほぼかからない風乾燥を活用できますので、その点においてもメリットの方が大きいと思います。

まとめ

浴室暖房機の電気代は、使用頻度や使用時間、100V機種か200V機種か(使用ワット数)によって変動します。

「電気代がかかりそう…」というイメージだけで判断するのではなく、ご自宅の浴室環境を元に、どの機能をどのように使うのが最適かを整理したうえで、機種の選択や使用方法の検討をすることが大切です。

例えば、せっかく費用をかけて設置した浴室暖房機が適正でなく「暖かくない…」「通常乾燥しかないので夏場でも電気代がかかってしまう…」という後悔をしないために、機種選びや設置後の使い方の判断に少しでもご不安がある場合、まずは浴室乾燥暖房機の専門店すみーくにご相談ください。