浴室乾燥機の電気代について

電気代高騰の背景

ウクライナ情勢などによる影響

日本では電気の7割近くが火力発電でまかなわれていますが。火力発電に必要な石炭や原油の多くが他国からの輸入によるものです。ウクライナ情勢や円安の影響で輸入コストが上がり、結果として電気を作る費用が以前よりも格段に上がっているのが現状です。

また、3.11以降の原子力発電所の停止や老朽化した発電所の相次ぐ廃止によって日本全体としての発電量が減少していることも一因となっています。

浴室乾燥機の需要性

共働き世帯数の増加と女性の家事負担

この20年での推移を見ても2000年には942万世帯だった共働き世帯が2019年には1,245万世帯に増えています。一方妻が無職である世帯は年々減少していますが、残念ながら共働きだった場合でも女性の家事負担は相変わらず重いことも現状です。

■調査対象　：全国20代～50代の家事を分担している共働き夫婦
※参照　ゼネラルリサーチ

浴室乾燥機や時短家電の重要性

家事の多くを担当している女性にとって、子供と過ごす時間や自分自身のための時間を確保するのはとても大変なことです。そのため、自動掃除機や食洗器などが大変便利で需要も増えています。洗濯機も自動ではありますが「洗濯」はお天気に左右されるストレスの多い家事のひとつではないでしょうか。

雨の日は部屋干しでなかなか乾かない上、洗濯物の臭いも気になり悩んでいる方が少なくないと思います。また、花粉の時期にはそもそも屋外に洗濯物を干さないという方も多いのではと思います。

乾燥機能付きの洗濯機はとても便利ですが、素材によっては使用できなかったり、綿素材はシワになりやすいなどのデメリットもあります。

そこで便利なのが「浴室乾燥機」。時間や人目を気にせずに乾燥ができて、毛布などの大きなものから下着まで、同時に干せてシワにならないのが大きなメリットです。

ただ、光熱費の高騰の問題を考えると、現在すでに浴室乾燥機を使用している方も、これから浴室乾燥機を取付けたいと思っているかたも導入や使用を躊躇してしまうのではないでしょうか…

大幅節電が可能な浴室乾燥機とは

一般的浴室乾燥機は、本体内に搭載されているPTCセラミックヒーターという熱源で浴室内に温風を対流させ、その風によって乾燥、同時に換気を作動させることで湿気を屋外に排出しています。

「温風を起こす＝暖房機能を使用する」ということになるので、その使用電気容量によって電気代がかかるということです。

おすすめしたいのは、そのような通常乾燥機能の他に節電機能が搭載されている機種です。

下記のグラファイトヒーター搭載機種には「乾燥」の他に「風乾燥」「節電乾燥」の合計3種類の乾燥機能があり、用途によって使い分けることで大幅な節電が可能になります。

　天井用　浴室換気乾燥暖房機　BF-261RGA　　　　　壁用　浴室換気乾燥暖房機　BF-861RGA

通常機種と節電機能付き機種の比較

下記は同じ100V仕様の同メーカー（高須産業製）機種での比較表です。

風乾燥はそもそもは夏場など気温が高い季節に浴室乾燥を使用すると室温が上がってしまい、その後に入浴する時に不快…ということを防ぐ機能として搭載されています。そして同時に浴室乾燥を使用する時に大切なことが2つあります。

①浴室ドアのガラリ（空気の通り道）を開けておく

②ガラリのないドアの場合はドア自体を3～5㎝ほど開けておく

乾燥のみならず換気をする際にも上記はとても重要で、ぴったり締め切った状態では空気の対流が起こらないために換気および乾燥の能力が極端に下がってしまいます。そのため通常乾燥を使用すると脱衣所の温度も若干上がってしまい、それが原因で夏場には浴室乾燥をあまり使わないという方も多いのではないでしょうか。

そんな不快な思いをせずに通年で使用できるのが風乾燥。1時間あたりで考えると通常乾燥の約1/30の電気代です。もちろん乾燥時間は長くかかりますが、特に共働きの方におすすめなのは、ご家族の入浴が終わった後に衣類や使用済みのタオルなどその日の物を洗濯し、そのまま浴室に洗濯物を干す方法です。その際に通常の乾燥機能を使用すると約63.5円×30日＝1,905円になりますが、風乾燥の場合の電気代は7.6円×30日＝228円！浴室自体の乾燥にもなるのでカビの発生も防止しながら1ヶ月250円以内で毎日の洗濯物の問題が解決できたら今後の電気代高騰もあまり怖くありませんね！