「省エネで電気代も安心!トイレ暖房の選び方」

浴室暖房機の専門店すみーくの内田です。今回はトイレの暖房器具について解説をしたいと思います。

トイレはどんな人にとっても日常生活の中で重要かつ必要不可欠な場所。1日24時間いつでも快適さを保つことが大切です。
特に冬場のトイレの寒さは快適さの面だけでなく、ヒートショックなど健康面で悪影響を及ぼす可能性が高い場所になりかねません。温水便座の普及率はかなり伸びていますが、空間全体を暖める暖房器具の普及率はあまり高くないのが現状ではないでしょうか。

ある調査(※1)では、家の中で寒さを感じる場所の代表でもあるトイレなどの「非居住空間」で暖房器具を使わない理由の第1位は「暖房器具がないから(45.9%)、第2位は「我慢できるから(37.8%)」、第4位が「電気代がもったいないから(29.8%)」となっています。
そもそもないことが当たり前になっていたり、寒いと思っても「我慢してしまう」ことや、いざ設置を検討しても暖房機本体の価格や電気代が気になることなどに、思い当たる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は〝絶対に後悔しない″トイレの暖房器具の選び方をご案内していきたいと思います。

(※1)出典:東洋経済オンライン ダイキン工業
https://toyokeizai.net/articles/-/258963

特にこの記事ではトイレ暖房の電気代が気になる方に、様々な暖房器具の違いを比較しながら、体感温度の暖かい暖房器具の選択方法について解説していきます。
それぞれの暖房器具にメリットとデメリットがありますが、大事なことは、なるべく導入費用をかけず、尚且つランニングコストを抑えることができ、何より実際に使用した時の暖かさが優れているのはどれか⁉について、なるべく分かりやすくご案内できたらと思っています。

初めにお伝えしてしまうと、この後に出てくる「グラファイトヒーター」という遠赤外線の熱源および「輻射熱」という暖め方がこの記事のポイントになりますので、是非覚えていてくださいね!

トイレの暖房器具の種類と電気代の比較

トイレの暖房は、快適で安全な空間を作るために欠かせない機器のひとつです。
しかし、種類によって導入費用や使用方法、暖かさや電気代にかなりの違いがありますので、総合的なコストパフォーマンスを考慮して選ぶことが大切です。
本章では、トイレの暖房器具の種類と電気代の違いについて解説します。

床暖房

床暖房は、床全体を暖めることで足元から温かさを感じられる暖房方法です。
「電気式」と「ガス温水式」があり、新築時およびリフォーム時に導入されることが多い暖房方法です。
床暖房は床下にあって見えないので、スタイリッシュな空間を優先される方にはとてもおススメの暖房です。

また、安全面でも優れておりトイレ全体を均一に暖めることができますが、大がかりな工事が必要なことから特に後付けでの導入は費用面でのハードルが高く、また床下の設置スペースが必要など、取付け条件がかなり限られる暖房と言えます。

併せてトイレ全体を暖めるまでには時間がかかるため、使用前から作動させておく必要があり基本的には1日中作動させておくことになるので電気代やガス代(ランニングコスト)がかなり高くなるのも気になる点です。

さらに、将来的に故障した際の入れ替え時には再度大がかりな工事が必要になる点も考慮して、導入の判断をされることをおすすめします。

オイルヒーター

オイルヒーターは暖房器具本体の中のオイルを電気で暖め、その「輻射熱」で暖房するタイプの器具です。

ヨーロッパ発祥の空気を汚さない安全な暖房機で、日本に入ってきたのは30年ほど前。本体のパネル自体が暖かくなるため温風を起こさず、優しい暖かさなのが特徴です。また、フィルターがないのでメンテナンスが不要です。
コンセントがあれば工事不要で気軽に置ける一方、暖房器具本体の価格はやや高額です。

置き型タイプですのである程度の広さの設置場所が必要になることと、暖房専用のため季節によって別の場所に片づける可能性なども検討要素になります。
また、細かい点ですが主婦目線で考えると、本体が重いので特に狭いトイレの中では掃除の時に簡単に移動できないことも考慮してご検討いただくことをおすすめします。

暖房効率ですが、速暖性はなく時間をかけて空間を暖めるタイプですので、基本的には1日中作動させることが必要です。そのためランニングコストが高くなることを覚悟の上で導入をご検討ください。

温水便座暖房

便座暖房は、トイレの便座部分だけを暖めるタイプの電気式暖房器具です。
日本では多くのご家庭に導入されている一般的な暖房器具ではありますが、暖められるのは便座部分のみで空間全体を暖めることはできません。

良い点としては、ほとんどのトイレに導入が可能なことと設置工事時間も短く、費用面での心配があまりないことです。

一方、速暖性がある暖房ではないため基本的には24時間作動させていることになります。ただし、電気代はメーカーによって(使用電気容量によって)差がありますが、100kWh程度の機種の場合で1ヶ月に250円程度と比較的安く抑えることができるので、その点も普及が進んでいる要因のひとつだと思います。

トイレ全体を暖めることはできませんが、冬の冷たい便座のヒヤっと感がなくなり、おしり洗浄機能も含めてトイレの快適さの第一歩として、もし導入されていない場合には是非すぐにでも取付けされることをおすすめします!

セラミックヒーター(空気清浄機能付き)

セラミックヒーターは置き型で設置が簡単なため、賃貸物件などでも気軽に導入できる暖房器具です。

本体内のセラミックヒーターが作動して温風で暖めるタイプで、空気清浄機能がついている場合はトイレの防臭効果も期待できます。また、コンセントがあれば工事不要で、本体の価格も比較的安価なのが安心な点です。

ただ、置き型ですので狭いトイレでは少し邪魔になること、またトイレは意外とホコリが多い場所なので、特に「吸気部分」にホコリがたまりがちになること、併せてコンセントから本体までの経路によっては配線がつまずきの原因になる場合もあるので、必ず設置環境および暖房器具のサイズを確認してから導入されることをおすすめします。

ほとんどの機種は「暖房専用」なので、置き型暖房機あるあるの「春夏には別の場所に片づける」ことが少し面倒でもあります…。

なお、暖房と空気清浄以外の機能ですが、メーカーによっては「人感センサー」付きのものもあり、スイッチのオンオフなしで人を感知して作動&停止しますので、消し忘れの防止のためには是非あった方が良い機能です。

電気代は本体のワット数によって差がありますが、人感センサーを利用すればスポット的に使えて、気になるほどのコストにはならないと思います。

「空気清浄機能」の効果ですが、基本的には暖房が作動している時のみの作動のため、一時的な効果だということを前提に選択されることをおすすめします。

グラファイトヒーター(置き型)

グラファイトヒーターは、お部屋の暖房機としても多く使用されている暖房器具で、いちばんの特徴は「速暖性」です。スイッチが入ってから約0.2秒で最高温度に達する熱源なので、とにかく一瞬で暖かいということがトイレ用の暖房機として優れている点です。
また、温風ではなくヒーターの「輻射熱」で暖めるので、ポカポカとした暖かさが特徴です。

ただ、置き型ですので狭いトイレでは場所を取ってしまうこと、またトイレは意外とホコリが多い場所なので、本体にホコリがたまりがちになること、またコンセントから本体までの経路によっては配線がつまずきの原因になる場合もあるので、必ず設置環境および暖房器具のサイズを確認してから導入されることをおすすめします。

なお、機種によっては「人感センサー」が付いているものもあり、スイッチのオンオフなしで人を感知して作動&停止しますので、消し忘れの防止のためには是非あった方が良い機能です。

電気代は本体のワット数によって差がありますが、人感センサーを利用すればスポット的に使えて、気になるほどのコストにはならないと思います。

ただし、特に気を付けていただきたいこととして、熱源のヒーターが見えている状態のため、お子様やご高齢の方が間違って触ってしまったり、足にぶつけたりすると火傷の可能性も否定できません。置き型のグラファイトヒーターは原則としてトイレのような狭い空間ではなく、広めの場所用とお考えください。

補足ですが、脱衣所にこのタイプの暖房機を置いている方が多いと思いますが、上記のような理由からできれば壁掛けタイプをご検討いただくことをおすすめします。

グラファイトヒーター(壁掛け型)

グラファイトヒーターのいちばんの特徴は「速暖性」です。スイッチが入ってから約0.2秒で最高温度に達する熱源なので、とにかくすぐに暖かいという点がトイレ用の暖房機としては最適だと思います。

その中でも特に「壁掛け型」の機器の特徴をまとめてみます。
①グラファイトヒーターの「輻射熱」のみならず「温風」も同時に作動して一気に空間全体を暖める
②「涼風機能」があり夏場も使用できる
③人感センサーがあり無駄な電気代を削減できる
④高い位置に固定するので狭いトイレでも場所を取らない
⑤高い位置に固定するので安全に使用できる

取付け時には壁への固定が必要ですが、コンセントさえあれば特別な免許がなくても設置可能です。

また、「暖房」「涼風」ともに人感センサーが使用可能で、スイッチのオンオフなしにそこに行くといつでも「暖かい」だけでなく、夏には「涼しい」という通年で快適な空間を実現できるのが、壁掛けタイプならではのメリットです。

電気代は使用ワット数(強・弱)によって違いますが、人感センサーを利用すればスポット的に使えて、気になるほどのコストにはならないと思います。

総合的に見て、コスト面、安全面、何より体感温度が高いことを考えると、格段におすすめの暖房器具と言えると思います。

電気代を抑えて省エネを実現するには

トイレの暖房器具のランニングコストは「人感センサー」機能と、その機能が有効な「速暖性」のある機種を選ぶことで、大幅に抑えることができます。
以下では電気代を抑えるためのポイントを解説します。

人感センサー搭載の暖房器具の導入

人感センサー搭載の暖房器具はトイレに人がいる時だけ暖房を作動させるため、無駄な電力消費を抑えられることがメリットです。
グラファイトヒーターなど、人感センサーが搭載された暖房器具を選ぶことで、大幅な省エネにつながります。

グラファイトヒーターのすすめ

暖房の熱源の中でも格段に速暖性に優れているのがグラファイトヒーターです。
以下では、グラファイトヒーターの特徴や人感センサーが省エネにつながる理由、選ぶ際のポイント、おすすめのモデルを解説します。

グラファイトヒーターの特徴

グラファイトヒーターは、炭素を主成分とするグラファイト素材を使用した暖房器具です。
グラファイト素材は熱伝導性が非常に高く、素早く暖まることが特徴。スイッチが入ってから約0.2秒で最高温度に達するという何より速暖性に優れた熱源です。
また、遠赤外線の「輻射熱」を利用するため、空気を乾燥させずに暖めることができます。

グラファイトヒーターを選ぶ際のポイント

グラファイトヒーターを選ぶ際のポイントは、以下の3つです。

人感センサーの有無

速暖性のメリットを最大に活かすことができるのが、人を感知して一瞬で作動する「人感センサー」機能です。省エネ効果を実現するためにも人感センサーが搭載されたモデルを選ぶことが重要です。

設置スペース

トイレの広さや設置場所に合わせて、適切なサイズのヒーターを選ぶことが大切です。
壁掛けタイプであれば狭いトイレでも場所を取らず、なおかつ安全面においても安心です。

機能・性能・安全性

搭載機能や消費電力など、自分のニーズに合った性能を持つモデルを選ぶことが大切ですが、同時にグラファイトヒーターという熱源は非常に高温になるため、安全面を考慮すると、置き型ではなく壁掛け型を選ぶことが重要です。

おすすめのグラファイトヒーターモデル

市場にはさまざまなグラファイトヒーター搭載の暖房器具がありますが、特におすすめの機種を下記でご紹介します。

メーカー:高須産業/壁掛け式グラファイトヒーター/SDG-1200GSM(トイレ・脱衣所・小部屋用)
国内の自社工場で金型から組み立てまでを行っている、完全なMade in JAPANの暖房器具です。
日本製ということは、その性能はもちろんですが「耐久性」や「安全性」の面でも安心できることがおすすめの理由です。
ちなみに、高須産業は過去に製品リコールや発火事故が一度も起こしていない、とても信頼できるメーカーでもあります。
もちろん人感センサー搭載で省エネ効率が高いこと、また、遠赤外線の輻射熱と温風のダブル暖房で一瞬で空間全体を暖めることが可能です。
尚且つ、暖房のみではなく「涼風」モードを搭載していますので、冬場の寒さと同時に夏場の暑さも軽減し、トイレ空間を年間通していつでも快適にします。
また、壁掛け型なので狭いトイレでも足元が広く確保でき、お子様やご高齢のいるご家庭でも安心してお使いいただける暖房器具です。

SDG-1200GSM

★商品の詳細はコチラからご覧いただけます

おわりに

トイレの暖房器具を選ぶ際は、導入費用やランニングコスト、何よりも暖かさと安全面を考慮することが重要だと思います。
上記でご案内した高須産業製のグラファイトヒーター式暖房機は人感センサー搭載で省エネ効率も高く、本体のコスパも良いこと、また日本製ということも含めて安全面の確保も万全です。
適切な機能や性能を持つ暖房器具を選ぶことで、一年中快適なトイレ空間を実現することが可能になります。
この記事が、みなさまのトイレ用暖房器具選びの参考になれば幸いです。