浴室乾燥暖房機の電気代はこれくらい!お客様の声を分析してわかったホントのところ。

すみーく内田

こんにちは。浴室環境アドバイザーの内田です。

「浴室が寒い…」

浴室暖房機を付けるかどうか悩んでいる方のご相談の中で特に多いのが「電気代がかかりそうで不安…」というお声です。

今回はそんなご不安をお持ちの方に、すみーくで浴室暖房機を設置した場合に1ヶ月にかかる電気代について、実際にお使いになっているお客様の声も含めて、ご紹介していきたいと思います!

「浴室暖房機、気になるけど電気代が心配…」と思っていませんか?

浴室暖房機を取り付けたいけど、電気代が心配だしなぁ…それでなくても暖房費が気になる冬場に、さらに浴室に暖房を付けたら電気代が…というご不安。それは、そもそも浴室暖房の電気代がいったいいくら位なのか分からないことが原因だと思います。

まずはじめに、結論でもある「浴室暖房の電気代はいくらなのか」をお伝えしていきます!

下記は、すみーくのイチオシ!グラファイトヒーター搭載で体感温度が抜群に高い「BF-RG」シリーズと、暖房より衣類乾燥用に使う方にはおススメの「BF-SH」シリーズの、100V標準モデルと200Vハイパワーモデルそれぞれの電気代の一覧です。

「BF-SH」シリーズ100V標準モデルと200Vハイパワーモデルそれぞれの電気代

電気代は、使用する電気容量に1時間あたり27円/kwhを掛けているものです。ご覧いただいている通りですが、100Vモデルでは1時間あたり30円台前半、200Vハイパワーモデルでは60円台前半くらいの電気代になります。

浴室暖房は、お部屋の暖房のように1日中付けているということはありませんので、1ヶ月あたりの電気代も比較的計算がしやすいと思います。

例えば、100Vモデルの浴室暖房を毎日1時間「強」で使った場合の1ヶ月の電気代

 33円 × 1時間 × 30日 = 990円

ということになります。どうでしょうか?浴室暖房の電気代はそれほど高くないのがお分かりいただけると思います。

ちなみに、ガス式の浴室暖房機の場合、熱源はガスで一部リモコンなどに電気も使っています。平均的なコストは1時間あたり60円台前半程度となります。(※都市ガス・プロパンガス/ご契約プランなどによっても差があります。)

電気式200Vハイパワーモデルと同等のコストが目安になるかと思います。

BF-RGシリーズの「入浴暖房」ってどんな機能?

注目していただきたいのは、BF-RGシリーズには「入浴暖房」機能があり、強/弱運転いずれも温風は「弱」に抑えていることです。温風が弱くなると、その分暖かさも減るように思いますが、入浴中は体の表面が濡れているため、そこに温風が当たると気化熱(※2)でかえって寒く感じてしまいます

(※2)蒸発熱ともいう。液体が気化する際に外部から吸収する熱量。(出典:株式会社平凡社/百科事典マイペディア)

その温風による寒さを軽減する機能が「入浴暖房」です。

温風タイプの暖房機の場合は、入浴中は気化熱を防ぐために「弱」にするしかないのですが、グラファイトヒーター搭載タイプであれば「強」で使っても温風は弱。さらに1200Wのグラファイトヒーターの輻射熱が体を直接暖めてくれるので、体感温度が格段に高いのです。

・「予備暖房」 入浴前に浴室を暖める機能。「強」の時は温風も「強温風」になります。

・「入浴暖房」 入浴時の気化熱による寒さを軽減する機能。「強」にしても「弱温風」に抑えます。

お客様の声を掲載!電気代の真実

ではここからは、実際にすみーくで浴室暖房機をお取付けいただいた方から「お客様アンケート」に寄せられた電気代に関するコメントを一気に公開します!

電気代の変化~お客様の声を集めました!~

・毎月3,000円くらい嵩む。
・29年2月分21,844円、30年2月分26,876円で、約5,000円多くなりました。
・はっきりとした数字は分かりませんが、3千円程度、上がったと思います。
・東京電力から東京ガスに変えたのでかなり電気代が安くなったので計算しにくいが、月2000円ほど安くなっている。
・あまり変わらないと思います。しっかりとチェックはしていませんが、気になるほどではないです。
・今月つけたばかりなので分かりませんが、毎日使うものなので多少上がると思います。 でも、ヒートショックの不安から解消されるのはよいと思います。
・2015.11.30に取り付けたので、12月から翌年4月までの5カ月間を前年同月と比較してみたが、電気代が高くなったのは3,4月の2カ月間だけだった。5カ月間の合計値では使用後が46,421円、使用前前年が47,531円と逆に1,110円安くなった。原因はいろいろ考えられるが分析できない。
・26年12月分17,000円、28年1月分21,000円。
・約10000円→11000円。
・寒い風呂が暖かくなって気にしていない。
・別の電力会社に変えたので少し安くなったと思う
・すみません、あまり気にしてなかったのでわかりません。
・27年1月は、7,951円 28年1月は、10,559円
・平成27年1月14435円、平成28年1月11975円
・取り付け前 2016年1月 7,481円  取り付け後 2016年2月 8,319円
・28年1月使用分23060円(前年16588円)、2月使用分21977円(前年18353円) これは、今年のこの期間に娘の里帰りにより家族が増えたことにもよるものと考えています。
・前月比1500円程増加
・電気代の変化は特にないと思いますが・・・・
・H27.7月分 ¥3,815 H28.8月分 ¥3,780
・あまり変わっていないと思います。
・梅雨時の使用でも、千円以内の電気代増ですんでいます。

浴室暖房機を上手に効果的に使用するポイントは…?

実際にいただいたコメントでも電気代の変化には差があります。その差はもちろん利用状況によるということですが、いちばん影響の大きい要因は  ①「ご家族の人数」「暖房の使用時間」「衣類乾燥機能の利用状況」④「取付け機種のパワー(100V・200V)」の差ということなります。

ただ、使い方によっては暖房時間を短縮できる可能性もありますので、次はそのポイントについてお伝えしていきます。

電気代を抑える「暖房」の使い方

BF-RGシリーズ限定となりますが「予備暖房」と「入浴暖房」の2つの機能をどのように使ったらよいか、また、効率よく使用するためのポイントをまとめてみました。

使用前のポイント【浴室の温度を下げない!】

・入浴後以外の浴室の換気は「24時間換気」を常時使用し、窓を開ける換気はしない〈外気の侵入を防ぐ〉

・脱衣所の温度が浴室より若干でも高い場合はドアを常時開けておく〈浴室内の温度をなるべく下げない〉

・大きい窓がある場合は専用の断熱シートを貼る〈外気温による浴室の温度低下を防ぎ暖房の効率を上げる〉

※断熱シートの例

断熱シート

窓の断熱シート

予備暖房のポイント【一気に暖めて時短をねらう!】

・フタをせずにお湯張りを開始し、同時に予備暖房「強」で暖める(お湯の温度設定を若干高めにすることもおすすめ)

〈湯気・グラファイトヒーター1200W・強温風の3種類の熱源で暖房効率を最大に上げる〉

◆予備暖房「強」を30分から15分に短縮した場合の1ヶ月の試算 ※AC100Vタイプの場合

  ①    30分 × 33円/h × 30日 = 495円

②    15分 × 33円/h × 30日 = 247.5円  ▲247.5円の削減

入浴暖房のポイント【強弱の調整をして電気代を節約!】

・入浴直後は「強」で使用して体など「洗う」を完了し、湯舟に入ってからは「弱」にする

〈急いで湯舟に入らなくても暖かい状態で洗えるので、寒さを感じずに上手に電気代削減可能〉

◆入浴暖房「強」を30分使った場合と、最後の10分を「弱」にした場合の1ヶ月の試算 ※AC100Vタイプの場合

30分× 33円/h×30日 = 495円

② (強 20分×33円/h+弱10 × 16.5円/h)× 30日 = 379.5円▲115.5円の削減

月間の削減額はそれほど大きくないかもしれませんが、少しの工夫でも年間にすると違いが出てくると思います!

「衣類乾燥」をする場合の電気代削減方法については、こちらの記事を是非ご覧ください☺

どの機種を取り付ければよい?

上記の電気代は標準的な100Vタイプの場合でご紹介しましたが、では、200Vの場合はどうなるのでしょうか。

100Vと200Vの違い

200Vタイプの消費電力は最大で2400Wですので、電気代は100Vタイプの約2倍になります。

また、100Vタイプ(最大1200W)との差の1200W分は「PTCセラミックヒーター」の電力です。

PTCセラミックヒータは暖房機の本体内にあり、温風の熱源となります。(※他社製品も含めて、温風タイプの機種は本体内PTCセラミックヒーターのみが熱源です)

では「200Vタイプだと2倍暖かい」のでしょうか…?  結論は、そうではありません。

体感的な暖かさの元と言っていい「遠赤外線グラファイトヒーター」は600W × 2本=1200Wですが、これは100V・200Vとも共通です。

PTCセラミックヒーターが付いている分、温風の暖かさは100Vタイプより200Vタイプの方が上回りますが、入浴中に温風が「弱」になり、グラファイトヒーター2本(1200W)で暖めるのは同様なので(※100Vタイプで「弱」にすると600Wに弱まります)、体感としての暖かさの差が2倍ではないということです。

では、200Vタイプを設置するメリットは何かと言うと、温風を「強」で使う「予備暖房」の時間が大幅に短縮されるということです。

右側の表にある通り、下記が5℃の浴室を20℃にまで暖めるのに必要な時間です(※3)

● 100V  /  約14分(電気代 約7.7円)  ● 200V  /  約3分!(電気代 約3.2円)

かなりの時短になると同時に、電気代も半分以下に削減できています。

(※3)測定条件:●浴室周辺温度5℃ ●測定場所 床から30㎝ ●浴室は1坪(1.6×1.6×2.2m)のユニットバスを使用

100Vと200V、何を基準に選んだらよい…?

次に、同じ1坪のユニットバスで同じ時間(30分)入浴した場合の電気代の差はどうなるでしょうか。

【100V】 予備暖房「強」15分 入浴暖房「1200W」30分

 15分×33.0円/h=8.25円 30分×33.0円/h=16.50 合計 24.7円

【200V】 予備暖房「強」3分   入浴暖房「1200W」30分

   3分×64.8円/h=3.24円 30分×33.7円/h=16.85円 合計 20.0円

※200V使用時の入浴暖房は「弱」で計算しています

上記のように、200Vの方が若干電気代が安くなっています。

では、すべての浴室で200Vを設置した方が良いのか、というと、1点注意していただきたいのは、200Vタイプの場合、入浴暖房「強」「弱」とも、体感温度に大きく関わるグラファイトヒーターは2本(1200W)点灯したままです。使用中に「暖房を弱めたい」と思っても、弱にした時に消えるのは本体内のPTCセラミックヒーターのみなので、体感温度をあまり下げることができません

実際に、200Vタイプを設置後のお客様より「入浴中に暑すぎるので「弱」にしたけどヒーターが消えない。1本(600W)にはできないんですか?」とお問合せをいただいたことがあります… ( ;∀;)

選択の基準はやはり浴室の「広さ」になりますので、下の表を参考に1.25坪(約2.5畳)程度までのユニットバス、または、1坪程度の在来工法(タイル貼りやモルタル)浴室であれば、100Vタイプの設置をおすすめします。

ユニットバス/在来工法

ただし、特に在来工法浴室の場合は「天井の高さ」や「窓の大きさ」や「床や壁面の材質」などによって同じ1坪でも条件の差が大きいと思いますので、お迷いの際にはお気軽にご相談ください。

まとめ

ここまで、浴室暖房の電気代についてお読みいただいてありがとうございました。

電気代のことはもちろん重要なので、今回の記事でもし「思ったほどかからないみたい」とご理解いただけたらとてもうれしいです。

① 浴室暖房の電気代は「使う時間」×「 1時間あたりの電気代」

 

② 使い方の工夫をすると電気代は削減可能!

 

③ 設置する機種の電圧(100V・200V)によって1時間あたりの電気代が違うので、どの機種を付けるかは

浴室の「広さ」を基準に選択する

浴室暖房を設置して暖かい浴室でゆっくり入浴ができるようになったお客様からの「入浴が楽しみになりました!」というお声を拝見すると、きっと「少しの電気代はかかるけど、それ以上に満足!」と感じていただいているのかな☺と、とてもうれしく、ホッとした気持ちになります!

これからももっとたくさんの「いいね!」のお声がいただけるように、より分かりやすい情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いします!